(ⅱ)コアプラス戦略(Core Plus strategy)

(ⅱ)コアプラス戦略(Core Plus strategy)は、長期リースで高品質の不動産をターゲットとするコア戦略に類似していますが、コアプラス戦略は、投資家をコア投資よりリスクの高い投資にさらしますので、コアプラス不動産は、成長の可能性が高い、とはいえ大都市の“一等地”とまでは言えない、キャップレートがやや高めなミディアムリスク物件に対する投資戦略になります。この戦略では、物理的または戦略的な改善如何によってリターンを生み出す力がある物件への投資スタイルをとるケースが多いです。

コアプラス不動産とは、大きなリターンを持つリスクの高い投資と、リターンの低い安全な投資の間の不動産とも言えます。簡単に言えば、コアプラス不動産は築10〜20年ほどのもので、状態は良好なもののちょっとしたメンテナンスが必要になる場合があります。コア不動産ほどの好立地ではないが、比較的には良い立地に位置しています。

もっとも、コアプラスプ不動産の特性によれば、僅かにハイリスク物件が含まれてはいます。これは、不動産投資家が一般的に高いリターンを期待していることを意味します。これに加えて、リスクを冒したくないが資産拡大を狙っている投資家に適していると言えましょう。

コア資産とは異なり、コアプラス不動産では、投資家がキャッシュフローを改善するために軽い物理的改善を実施したり、管理効率を高めたりすることが必要になる場合があります。そこで、コアプラス不動産投資家は、投資から安定した賃貸収入と適度な資産増加を期待して投資判断を下す傾向にあります。

また、コアプラス資産のレバレッジの使用は一般的に高く、キャッシュフローはやや予測しにくい傾向が見られます。そのため、コアプラス投資戦略は、中程度のリスクを許容し、より高いリターンを望む投資家に適しています。

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